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質問11:今、『火の鳥』を読んでいるのですが…

Q:今、『火の鳥』を読んでいるのですが、手塚治虫の宗教性ってどんなふうなのでしょうか?
                    (長野県 K.Mさん)

A:手塚氏はおそらく世界で最もよく「マンガの記号性」を理解していた人だと思います。日本マンガ文化がこれほど成熟したのは、そのことと無関係ではありません。マンガの宗教性については、機会があればあらためてお話したいテーマです。

 さて、手塚氏の作品に底流している宗教性にはどんな特徴があるのか、手塚治虫研究に造詣が深いFさんと対話してみましょう。

釈「手塚氏の宗教性といえば<個が全体に回帰する>という語りが目につきますね。

  例えば、<死ねば大いなる生命に帰っていくのだ>というものや、

  <すべての生命はつながっている>といったメッセージなどが特徴的じゃないでしょうか」

F「はいはい、確かに。

  ただその生命は<動物・植物・昆虫などすべての生きとし生けるものがつながっている>

  と語るところがポイントです」

釈「なるほど、そういえば手塚氏は昆虫大好き少年だったんでしたね」 おしまい…。

 ちなみに、私が子供の頃、少年マンガ雑誌に載っていたのを読んだのですが、「もし生まれ変わったら何になってみたいですか?」という質問に対して、手塚治虫氏は「お坊さん」と答えておられました。

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2005年10月05日 23:34に投稿されたエントリーのページです。

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