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2005年10月05日

質問7:南無阿弥陀仏とか南無妙法蓮華経とか…

Q:南無阿弥陀仏とか南無妙法蓮華経とか南無大聖不動明王とかってどういう意味?
                    (大学生Dさん )

A:本書(『インターネット持仏堂』)にも書きましたが、「南無」はサンスクリット語の「ナマス(namas)」、パーリ語の「ナモ(namo)・ナマ(nama)」を音訳したものです。礼拝する・恭しくおし頂く・おまかせするといった意味です。それで訳語は「帰命」や「帰依」などが使われます。つまり、「南無阿弥陀仏」や「南無妙法蓮華経」とは、「阿弥陀仏(=限りない光と生命)におまかせいたします」や「妙法蓮華経(=法華経)に帰依します」といった意味です。つまり定型の信仰告白ですね。「ナモ〜」というのはアジア各地で見られる形態です。ヒンドゥー教でも、「ナモ・ガネーシャ(商売の神様)」や「ナモ・ビシュヌ(愛の神・宇宙を維持する神)」などと称えます。
 ところで、今では念仏といえば「南無阿弥陀仏」と称えることを指すようになりましたが、もともと「仏を念ずる」というイマジネーションやメディテーションの行でした。それを「口で称えることが第一義である」と転換したのは法然上人です。

 さて、真宗では「自分の称える念仏などない、南無阿弥陀仏は仏の呼び声である」、という宗教体験の世界を語ります。真宗のとてもユニークなところです。

投稿者 iwamoto : 2005年10月05日 23:26

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