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2005年10月05日

質問13:真宗で恋愛を語ろうとするとどんな風になりますか。

Q:真宗で恋愛を語ろうとするとどんな風になりますか。
                    (哲学者・N先生)

A:真宗は出家主義形態を解体した仏教ですので、恋愛に対してもごくノーマルな人間の営みとして認識していると思います。でも、真宗で恋愛を語る場合、結婚や家庭生活を前提にする傾向が強いですね。ほら、親鸞聖人と恵信尼(えしんに)さまとがお互いに相手を菩薩だと思って家庭生活を営んだ、というエピソードがあるじゃないですか。ああいうイメージですね。もし真宗を足場に恋愛を語ろうとするなら、「ありのままの姿を見つめる」と「相手の声を聞く姿勢」あたりがカギになるのではないでしょうか。

ところで、第四回で「恋愛は自己愛と錯覚だ」と書いたら、何人かの方から抗議されました。特に学生さんあたりは恋愛にピュアな幻想をもっていたりする人がいるので、この文章は評判が悪かったです。狙い通りじゃ、わはは。あのね、恋愛はピュアでもなんでもないです。できるだけ早く「それは幻想だ」と気づいてください。でも幻想だからどうでもいいとか意味ないとかつまらないことだなどとは言ってませんよ、私。逆です。幻想だからこそ、それぞれが大切にしなければならないのです。幻想だからつねにケアし続けないと、簡単にこわれちゃうんですね。だから、恋愛は自己愛の投影であることをしっかり自覚した上で、パートナーとともに幻想を育む姿勢を大事にしてくださいね。

投稿者 iwamoto : 2005年10月05日 23:52

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